時速250kmのシャトルが見える トップアスリート16人の身体論

書き手:犬山市立図書館 K

時速250kmのシャトルが見える (光文社新書)

時速250kmのシャトルが見える (光文社新書)

所蔵図書館 資料番号 請求記号
犬山市立図書館 112000732 /780//

1.この本を選んだわけ

「目が不自由になると、聴覚が鋭くなる」という話はよく聞きますが、行為によってあらわになる環境の意味(アフォーダンス)という視点からスポーツ選手に迫ったインタビュー集です。
これだけでは「???」となるかと思いますが、実際にスポーツ選手たちが、競技をどのような感覚で行っているのか、ということに焦点をあてたユニークな読み物になっています。

たとえば卓球は「5球先まで映像で浮かんでいる」、F1は「ゴキブリホイホイのように走っている」、ボート競技は「豆腐に包丁を入れるように、オールを水に入れる」などなど……日常生活ではなかなか味わえない、身体や環境に対する研ぎ澄まされた感覚が、臨場感たっぷりに語られます。
「調整してピークを大会にあわせる」って、とても微妙な感覚なのですね。

「トップアスリート16人」とある通り、さまざまな競技の選手が登場。
タイトルにもなっているバドミントンの潮田玲子選手やレスリングの吉田沙保里選手など、一度は名前の聞いたことのある選手がずらりと並びます。


2.こんなひとにおすすめ

スポーツ観戦が好きな方、実際にスポーツをしている方はもちろん、「自分の知らない世界を見てみたい」という方にもおすすめです。
ひとつひとつのインタビューは短いので、好きなところをぽつぽつ読むもよし、じっくり通して読むもよし。
色々な楽しみ方があります。


3.こちらもどうぞ

トップアスリートの感覚を体験するのはなかなか難しいですが、ちょっとした身体の使い方の「コツ」で、動きが変わることを実際に体験できる本をご紹介しましょう。


あたりまえのカラダ (よりみちパン! セ) (よりみちパン!セ)

あたりまえのカラダ (よりみちパン! セ) (よりみちパン!セ)

所蔵図書館 資料番号 請求記号
犬山市立図書館 120752704 /491//

たとえば「お姫さま抱っこのコツ」「愛情あふれる握手をするコツ」など、試してみたい!と思わせる動作が満載。
ぜひ家族や友達とやってみてください。
立位体前屈が楽にできる裏ワザ」で、今年は体力測定の記録が更新できるかも!?


所蔵図書館 資料番号 請求記号
犬山市立図書館 190214227 ///

雑誌『こどものとも』から、「ひともじえほん」。
眺めているだけでも楽しいですが、そのうちやってみたくて身体がうずうずしてくるかもしれません。
頭も身体もやわらか〜くしてお楽しみください。