三国志英雄伝

書き手：ゆうき図書館（Ｓ）

三国志英雄伝―落談まさし版 (文春文庫)

所蔵図書館	資料番号	請求記号
ゆうき図書館	010732519	/913.7/ｻ/
大阪市立図書館	0010336089	913.9//

１．この本を選んだわけ
話芸で評判の高い、さだまさし氏の語る三国志です。三国志といえば吉川英治氏の作品が定番ですが、あちらは全8巻なのに対し、こちらは1巻ものです。内容も落語と講談の掛け合わせの「落談」というスタイルで大変読みやすく書かれています。
何年か周期で三国志ブームが起きますが、昨年は映画レッドクリフの影響もあり、三国志関係の本は随分と動きました。でもこの本、あまり気付いてもらえないようなんですよねー。歴史でも小説でもない「講談・落語」の棚にあるからでしょうか？でもこんな具合に、意外な棚に意外な本が眠っているのもまた図書館の面白さかも？
もっと探しやすくなるよう、そちらはそちらで頑張りますが…ともかく、こうして多様な資料を揃えておいて、様々な読書の愉しみを皆さんに提案したい、なんてことも図書館員として思っていたりするのです。
２．こんなひとにおすすめ
三国志に興味はあるけれど、あんなに長い小説は読めそうにないなー、と思っていた方に特にお薦め。短くてもポイントはちゃんとおさえて書かれていますから、三国志の入門書に最適だと思います。
３．こちらもどうぞ
三国志演義は蜀の視点から、正史の三国志は魏の視点から書かれていますが、こちらは珍しく呉の視点から書かれたものです。
全10巻の大作ですから、この夏休みにゆっくりと読まれてはいかがでしょう？

呉・三国志〈1〉長江燃ゆ―孫堅の巻・孫策の巻

所蔵図書館	資料番号	請求記号
ゆうき図書館	011209442	/F/ﾄﾓﾉ/1
犬山市立図書館	111490421	/ F/ﾄ /1
大阪市立図書館	0000848364	Fトモノ//