妖鬼化(むじゃら)

書き手:ゆうき図書館 M

妖鬼化(むじゃら)〈1〉関東・北海道・沖縄編

妖鬼化(むじゃら)〈1〉関東・北海道・沖縄編

所蔵図書館 資料番号 請求記号
ゆうき図書館 010627743 / 726.5/ ミ/ 1/
加須市騎西図書館 310378088 / 726.5/ ム/

1.この本を選んだわけ
夏の風物詩として怪談を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。妖怪や民話、伝説など、民俗学に関する本は、地域において伝承されてきた様々な民俗事象を知ることができる資料としてニーズも高く、地域の情報拠点である図書館として、収集するべきものがたくさんあります。

今回紹介するのは現在放送中の「ゲゲゲの女房」でもおなじみですが、妖怪漫画の第一人者である水木しげる先生による妖怪画集『妖鬼化(むじゃら)』です。
先日からiPad電子書籍版も発売され始めるなど、再注目されており、今回ご紹介することにしました。
ゆうき図書館にあるのは98〜99年刊をもとに再構成されたオールカラー版で、上記の「関東・北海道・沖縄編」含めて、様々な地方のものが全6巻あります。

2.こんなひとにおすすめ
水木先生の作品ファンの方はもちろん、iPad版と読み比べてみたいという人にもおすすめです。イラストがオールカラーでわかりやすいので、妖怪に関する調べ物にもどうぞ。

3.こちらもどうぞ
「水木先生」の出身地である鳥取県境港市の「水木しげるロード」について紹介している本がこちら。

The Art of水木しげるロード

The Art of水木しげるロード

所蔵図書館 資料番号 請求記号
ゆうき図書館 010994176 / 388.1/ ミ/

地域おこしのモデルケースとしても知られていますので、そういった視点で読んでも参考になるのではないでしょうか。
水木先生の人気作『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する妖怪のオブジェを商店街に設置するなどの、「鬼太郎」・「妖怪」をテーマにしたユニークなまちづくりの取り組みが、観光客の増加や空き店舗の減少などの効果につながっているそうです。水木しげるロードについて、詳しくは「境港市観光協会Webサイト」<http://www.sakaiminato.net/>からご覧になることもできます。実際に訪れてみるのもよいかもしれません。


それから、アニメやマンガの舞台になった場所を「聖地巡礼」として、地域おこしにつなげているケースもあるようです。その聖地巡礼に関する本がこちら。

聖地巡礼 アニメ・マンガ12ヶ所めぐり

聖地巡礼 アニメ・マンガ12ヶ所めぐり

所蔵図書館 資料番号 請求記号
ゆうき図書館 015032766 / 778.7/ カ/
大阪市立図書館 0010948796 778.7//

こちらは聖地巡礼をするファンに向けてのガイドブックになりますが、紹介されているアニメ・マンガの舞台を訪れてみると、もしかしたら地域おこしのためのヒントも見つかるかもしれませんね。