汽車 映画ノスタルジア

書き手：ゆうき図書館（Ｓ）

汽車 映画ノスタルジア

所蔵図書館	資料番号	請求記号
ゆうき図書館	011047933	/ 778.2/ キ/

１．この本を選んだわけ
18世紀後半誕生した鉄道と、19世紀に発明された映画。
ともに近代のシンボル的な存在であり、映画ファンと鉄道ファンは互いに共通するところが多いように思います。
永年映画に携わってこられた著者のおひとりである畑暉男氏は、60年代から8mmフィルムなどで、日本はもとより世界中の蒸気機関車を撮影し続けている、鉄道映像のパイオニアとしても、鉄道ファンの間でその名が広く知られています。
この本は、蒸気機関車の登場する国内外の映画のリストと、その中から657本を選んで、スチル写真を交えつつ紹介したもので、手にとって読み物として楽しめるのはもちろんのこと、資料としても、「出演」している汽車の型式名や車体番号まで記載されている点など、豊富な鉄道車体の知識に裏付けされたデータとしても貴重です。
著者の映画と汽車への情熱と歴史がつまった一冊として、これを越える類書は今のところ出版されていないのではないでしょうか。

２．こんなひとにおすすめ
映画ファン、鉄道ファンどちらにもお薦めです。
映画ファンは鉄道ファンに、鉄道ファンは映画ファンになるかもしれません。もちろん、どちらもお好きな方は必見です。
汽車が主役（メイン）の映画だけに限らず、脇役でも印象的なら、汽車映画として認定されるような、汽車の名シーン解説を読み進めるうちに、汽車が出てくる映画がきっと観たくなることでしょう。

３．こちらもどうぞ

20世紀アメリカ映画事典―1914→2000日本公開作品記録

所蔵図書館	資料番号	請求記号
ゆうき図書館	010571164	R/ 778.2/ ニ/

こちらは著者のおひとり畑暉男さんが編纂された事典で、1914年から2000年までの15,393本のアメリカ映画が収録された資料です。
また同氏は、東京・高円寺にあるイベントスペース・レコードショップ・喫茶店が一体となった「円盤」という店の主催で、毎年趣向を凝らした上映会も開催しています。
円盤http://enban.web.fc2.com/