ised 情報社会の倫理と設計 倫理篇/設計篇【全2巻】

書き手:ゆうき図書館 I

ised 情報社会の倫理と設計 倫理篇

ised 情報社会の倫理と設計 倫理篇

所蔵図書館 資料番号 請求記号
ゆうき図書館 011159449 / 007.3/ ア/
大阪市立図書館 0012082034 549.802//

ised 情報社会の倫理と設計 設計篇

ised 情報社会の倫理と設計 設計篇

所蔵図書館 資料番号 請求記号
ゆうき図書館 011159456 / 007.3/ ア/
大阪市立図書館 0012082035 549.802//

1.この本を選んだわけ
isedとは、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)で開催された研究会「情報社会の倫理と設計についての学際的研究(Interdisciplinary Studies on Ethics and Design of Information Society)」の略称です。
この本には、2004年から約2年間開催されたisedの議事録が収録されています。
isedでは「学際的研究」の名の通り、様々な分野から多数の専門家が集まり情報社会の有り方について熱い議論が交わされました。
情報通信技術(ICT)の分野はすさまじいスピードで進歩と変化を続けている為、研究会が開催されていた当時と現在とでは、私たちを取り巻く環境は大きく変わっています。
isedの開催が終わってからも、様々な新しい技術が開発されており、それらの中には現在の情報環境を語る上では欠かすことのできないものがたくさんあります。
そういった意味では、本書の内容を古いと感じる方もいるかもしれません。しかし、本書で交わされている議論の内容は、情報通信技術が社会に与える影響がより大きくなっている現在においてこそ、その有用性を増しているといえるのではないでしょうか。
分厚い2分冊の書籍に2段組でぎっしりつまった活字、内容も独特な言い回しやテクニカルな用語が頻出するので、とっつきやすい本とはいえないかもしれませんが、多くの人に手にとってもらいたい資料です。
2.こんなひとにもおすすめ
情報通信技術は、既に様々な形で私たちの日常生活に関わり、社会に影響を与えています。
本書の内容は「情報通信技術なんて自分の日常生活にはあまり関係ない」という方にも、充分に興味を持っていただけるのではないでしょうか。
3.こちらでもどうぞ
本書に収録された議事録は現在(2010年8月8日確認)、GLOCOMのウェブサイトでも公開されており、全文読むことができます。
http://www.glocom.jp/ised/index.html
web版では、書籍版には収録されていない研究会の写真が掲載されています。
一方の書籍版には、編者の一人である濱野智史氏による注釈と、2010年2月に行われた座談会が収録されています。