もっとソバ屋で憩う

書き手:ゆうき図書館(S)

もっとソバ屋で憩う―きっと満足123店 (新潮文庫)

もっとソバ屋で憩う―きっと満足123店 (新潮文庫)

所蔵図書館 資料番号 請求記号
ゆうき図書館 010657104 / 596.3/ ス/
犬山市立図書館 112003777 / B596.3/ /
大阪市立図書館 0010400920 596.3//2002

1.この本を選んだわけ
この本によると、ソバが好きという人には2通りあるそうです。ひとつはおいしいソバの味を追及するタイプ。そしてもうひとつは、ソバに対して例えば湯上りのような憩いを求めるタイプ。本書は後者の、ソバ屋好きに向けて書かれた1冊です。
123軒のソバ屋さんが紹介されていますが、これは決してグルメ本ではありません。大人の憩いを提案した本です。ふだんの暮らしの中にも、こんな安らぎの空間がある。その豊かさを十二分にお伝えできる本ではないかと思います。
2.こんなひとにおすすめ
ソバ屋さんは、日本に生まれてよかった、大人になって良かったと思える素晴らしいリラクゼーションの場。普段、ソバ屋を食事の場としか捉えていなかった方は、ぜひご一読を。なお、本書にも書かれていますが、これはあくまで大人のための本です。まえがきに「ソバ好きの、ちょいとばかし生意気なこどもは、いますぐ、この本を閉じなさい。十年はやい世界ってものがあるのですよ。」とありますが、確かにその通り。ここで紹介されているソバ屋さんは、いずれも「大人になったらいらっしゃい」な世界です。
3.こちらもどうぞ
まずはソバつながりでこちら。
浅草の名店、並木藪の創業者による遺稿を二代目が編集し、自らの蕎麦屋論も加筆した1冊です。本物のソバをつくる極意、ソバ屋の経営について書かれています。

そばや今昔 (中公新書 513)

そばや今昔 (中公新書 513)

所蔵図書館 資料番号 請求記号
ゆうき図書館 010768877 / 673.9/ ソ/
大阪市立図書館 0080009842 673.9//1978

そして、憩いつながりでこちら。
バーというと、なんとなく敷居が高く感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、緊張するためにお金を出してお酒を頂くのもおかしな話。大勢で騒ぐのとは対極の、大人のゆったりした時間が流れるバーもまた、ソバ屋とは一味違った憩いの場です。
こちらは、毛利隆雄氏(銀座MORI BAR)がキャリア40周年を機に書かれた1冊。カウンターの向こう側で書かれている本ですが、お店の穏やかな空気が伝わってきます。素敵な時間を提供するバーテンダーの言葉は、あらゆるサービス業に携わる人の参考にもなりますから、そんな意味でもお薦めです。

MARTINI-ISM  マティーニ・イズム

MARTINI-ISM マティーニ・イズム

所蔵図書館 資料番号 請求記号
ゆうき図書館 011000197 / 673.9/ モ/