【テーマ:いい服の日】銀座の米田屋洋服店

書き手:千葉県立図書館(W)

銀座の米田屋洋服店―時代と共に歩んだ百年

銀座の米田屋洋服店―時代と共に歩んだ百年

所蔵図書館 資料番号 請求記号
千葉県立中央図書館 9103545352 6737 /SH18

1.この本を選んだわけ
こちらの本は銀座の老舗洋服屋さんの百年を、創業者の孫である著者が綴ったもの。
明治維新の頃のひいおじいさんの代から始まる壮大な物語です。
当初は創業百周年記念の社史として書かれたそうですが、家族の歴史や代々の従業員のエピソード、銀座界隈の様子など、いろいろな要素が楽しめる本になっています。
2.こんなひとにおすすめ
店に関わったたくさんの人たちの記憶を紡いでまとめられているので、リアルで具体的な話が新鮮です。
明治の頃の店の隣は人力車製造店だったとか、震災後に従業員の呼称が「〜どん」から「〜君」に変わったとか、大正半ばくらいまで支配人以外の従業員は着物姿だったとか…。
著者の父の昭和6年の洋行日記などもまるまる入ってます。
市井の人々の記憶の中の歴史が楽しい一冊、そんなよもやま話を味わいたいときにいかがでしょうか。
3.こちらもどうぞ

日本洋服史―一世紀の歩みと未来展望 (1977年)

日本洋服史―一世紀の歩みと未来展望 (1977年)

所蔵図書館 資料番号 請求記号
千葉県立中央図書館 9103497308 589 /N71
犬山市立図書館 110037041 589 /383
ゆうき図書館 010817047 /383.1/ニ

こちらは洋服業界の記者クラブが編纂した1023ページもある分厚い本。
主に明治から昭和にかけての日本の洋服と洋服業界の百年を扱っています。
洋服の歴史を書いた本はよくありますが、洋服業界の歴史をまとめたというところがミソ。
業界向けのマニアックな部分はもちろん、写真や図版が多く「洋服意外史」などの読みやすいコラムもあって、素人が読んでも楽しい本です。

年表 近代日本の身装文化

年表 近代日本の身装文化

所蔵図書館 資料番号 請求記号
千葉県立中央図書館 0105993579 3831 / 45
ゆうき図書館 010980332 R/383.1/タ

こちらも600ページの力作。やはり明治維新から第二次世界大戦終結までを収録しています。
年表の記述はすべて新聞記事や雑誌記事などから拾ったもの。
もっと詳しく知りたいと思ったときに、比較的簡単に原典にあたれるよう、アクセスしやすい資料に絞って採録しています。年表としてはもちろん、資料集としても索引としても使えるお得な本です。

もともとはデータベース化を考えて集められた資料がベースになっています。
データベースは国立民族学博物館のホームページで公開されています。興味のある方はこちらもどうぞ。

服装・身装文化(コスチューム)データベース(http://htq.minpaku.ac.jp/databases/mcd/